上級タイプ相性
複雑な相性を整理して勝ち筋を増やす
安全そうに見える並びでも、4倍弱点がひとつ見えるだけで選出や対面の計画は一気に崩れます。上級帯では種族値差より相性設計の甘さが先に突かれます。
このガイドでは、STAB圧力、複合タイプの掛け算、技範囲の穴チェックをひとつの流れにまとめ、毎回同じ手順で対面を読めるようにします。
各セクションの考え方を自分のチームに当てはめながら読むと、試合前の時点で危険な並びをかなり早く見抜けるようになります。
STABの理解
STABは自分のタイプと同じ技を使ったときにかかる1.5倍補正です。火力計算だけでなく、技選択と構築全体の優先順位を左右します。
STABの計算
最終ダメージ = 基礎火力 × タイプ相性 × STAB × そのほかの補正
実戦での意味
- • 一致技は50%強くなるので、基本は最初に検討する打点です。
- • 複合タイプは2種類の一致技を持てるため、択の強さが増します。
- • サブウェポンは、弱点を突ける場面でないと一致技を上回りにくいです。
- • 一致技を切るのは、その技範囲が明確な役割を持つときだけに絞るべきです。
複合タイプの複雑さ
複合タイプは相性倍率が掛け算になるため、4倍弱点や極端な耐性が生まれます。この差が採用価値を大きく変えます。
倍率の重なり方
4倍弱点の例
くさ・こおりに対するほのおは、くさに2倍 × こおりに2倍で合計4倍になります。
4分の1耐性の例
ほのお・はがねがくさ技を受けると、ほのおに0.5倍 × はがねに0.5倍で0.25倍になります。
よくある複合タイプの傾向
ひこうが付く複合タイプ
じめん無効は強力ですが、でんきやこおりへの圧が重なりやすく、受け出し先が限定されがちです。
はがねを含む耐性コア
はがねは耐性数が多く、防御の軸になりやすい一方で、ほのお、かくとう、じめんへの準備が必須です。
上級者向けの技範囲設計
通りのよい技範囲の例
かくとう + ひこう
等倍以上を取りやすく、よく使われる受け先にも圧をかけやすい組み合わせです。
じめん + こおり
定番の補完です。じめんででんき、はがね、ほのお、いわ、どくを見て、こおりでひこう、くさ、ドラゴン、じめんを押さえます。
防御面のタイプ補完
強い受け並びは、お互いの弱点を自然にカバーできるタイプ同士を組み合わせています。
めざめるパワーと技範囲
めざめるパワーは個体値によってタイプが変わり、技範囲の狭いポケモンに不足分を補わせる選択肢として使われてきました。
代表的な使い方
- • でんきアタッカーがドラゴン対策としてめざめるパワー氷を採用する。
- • エスパーアタッカーがはがねやあくを見るためにめざめるパワー格闘を使う。
- • ほのおアタッカーがほのおミラーやひこう対策としてめざめるパワー岩を持つ。
対面分析の考え方
環境を前提に読む
よく見る攻撃タイプ
環境で多い攻撃タイプを先に把握し、チームに明確な受け先や切り返し手段があるか確認します。
受けポケモンへの備え
実際によく当たる受け駒を想定しておかないと、せっかくの技範囲も通らない相手に無駄打ちしやすくなります。
素早さ帯との関係
タイプ相性は素早さと組み合わさって初めて実戦の優先順位になります。
- • 速いアタッカーは、有利技を上から押しつけるだけで対面を終わらせられます。
- • 遅い受け駒は、耐性があって初めて後投げから仕事ができます。
- • 先制技があれば、本来は不利な素早さ関係を一時的に無視できます。
- • こだわり系アイテムは技固定になるため、技範囲設計の甘さがそのまま負け筋になります。
次に伸ばしたい要素
相性理解を深めたら、次は構築全体の完成度を上げる方向に進みましょう。
上級相性のまとめ
STAB、複合タイプ、技範囲の組み方をまとめて見られるようになると、試合前の時点で危険な穴がかなり見えやすくなります。
PokemonLore の相性表やサンプル構築を横に置きながら確認すれば、複雑な対面判断も少しずつ安定していきます。